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長谷川病院 リハビリテーション科講座15

長谷川病院 リハビリテーション科講座15
ー肘の痛みについてー

肘は「使いすぎ」によって痛みを伴う障害を起こしやし関節です。行っているスポーツの名前から「野球肘」や「テニス肘」などと呼ばれることがあります。

○どんな原因で起こるの・・・?

痛みの出る部位によって内側・外側・後方に大きく分けられ、原因はそれぞれ違います。内側・・・・肘・手首・指を曲げる筋肉の使いすぎにより、肘の靭帯や軟骨に負担がかかり痛みが生じます。「野球肘」と呼ばれ、投球動作が原因となる場合が多い。
外側・・・・肘にある手首を反らす筋肉の付着部に炎症を起こし痛みが生じます。
テニス肘と呼ばれバックハンドの動きが原因になる場合が多い。
後方・・・・肘の後ろの突出した骨とその受け皿となる部分に負担がかかり、疲労骨折や変形による痛みが生じます。勢いよく肘を伸ばす動きが原因になります。

○どんな治療法があるのか・・・・?
①「薬物治療法」・・・痛みのある部位への注射や服薬により炎症症状を改善します。
②「物理療法」・・・温熱・寒冷療法を行います。症状により使い分けます。
③「補装具療法」・・・局所の安静や筋肉の付着部への負担を減らすために行います。
④「運動療法」・・・・動作練習や筋力強化・ストレッチを行い再発を予防します。
⑤「手術療法」・・・・軟骨がはがれているような場合は手術を行うこともあります。

痛みの強い時期は局所の安静が必要です。気になる方は当院整形外科へご相談ください。