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長谷川病院 リハビリテーション科講座9

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リハビリテーション科 スタッフ
変形性関節症について
関節の変性はなぜ起こるのか?

関節は、骨、関節軟骨、靱帯などで構成されていて、体を曲げたり伸ばしたり体重を支える役割があります。
このようにヒトの日常で使われる関節は加齢・体重増加・筋力低下などによって負荷がかかり、軟骨のすり減りを
起こして関節に変形をもたらし、変形性関節症を発症します。
変形性関節症の特徴は女性に多く、40歳より発症しやすいとされています。
また、ケガなどをした後に十分な治療がされていないと発症するともされています。

どんな症状が起こるのか?

大きく分けて症状は痛みと関節可動域制限(関節の曲げ伸ばしづらさ)の2つがあります。

●痛み・・・関節の曲げ伸ばしや動作のはじめに出現しやすい。痛みにより様々な動作が難しくなることもあります。
●関節可動域制限・・・頭を洗う、正座をする、あぐらをかく、爪を切るなどの日常生活動作が困難となることがあります。

どんな治療があるか?

①運動療法・・・ストレッチ筋力強化を行う。痛みが強いようであれば仰向け・座位など関節に負担がかからないような姿勢で行う。
②物理療法・・・痛みが出た時期や患部の状況に応じて温熱(温め)や寒冷(冷やす)を行う。
③装具療法・・・各関節のサポーターや足底装具を使用する。
④日常生活動作指導・・・関節に負担がかからないような日常生活動作方法を提案します。

※関節の痛みが強いときの運動は症状を悪化させる場合があります。詳細につきましては当院整形外科・理学療法士にご相談ください。