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長谷川病院 リハビリテーション科講座11

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浮腫とは

浮腫とは皮下組織に体液が貯留した状態を言います。浮腫の多くは圧痕といい、押すと押した部分が凹み判断できます。しかし、同じ浮腫でも圧痕ができないものも存在します。一般的には、浮腫の原因は、水分の取りすぎや、塩分の取りすぎといわれます。
また長時間座ったまま、立ったままなどの同じ姿勢での仕事や作業などによる疲労や寝不足なども、浮腫の大きな原因となります。
浮腫は大きく限局性と全身性のものに分けられます。

○限局性と全身性

限局性浮腫:静脈の血流障害により起こる。静脈の圧迫部位により頸部・上肢・下肢・顔面などさまざまな部分に起こります。炎症でも浮腫をきたすことがあり、その場合、発赤・局所熱・疼痛などを伴う場合があります。夕方になると足がむくむなどの症状などは一過性浮腫といい、この中に分類されます。
全身性浮腫:心疾患・腎疾患・肝硬変・低栄養などにより、全身に浮腫を認める。浮腫はすねや足の甲、額などで圧痕がわかりやすい。

○対応方法

限局性浮腫に関しては、マッサージでほぐす、お風呂などでよく暖めるなどの方法がよいとされています。全身性浮腫の場合、原因疾患により治療法がさまざまです。限局性浮腫にも全身性浮腫にも浮腫用の弾性ストッキングは効果的とされています。注意することは、「いつものむくみかな?」と安易に考えずに、状態が続くようでしたら、病気からくる浮腫もありえますので、病院で検査をすることも重要です。